職人語録…

2010 年 5 月 9 日 日曜日 投稿者:terada

釣れなかった釣行を全く忘れて、次なる釣行予定を立てている釣りバカ侍海野です。
大工道を歩み始めて、親方から耳にイカができる程…あっタコができる程言われた職人語録がいくつかあります。
『怪我と弁当は自分持ち』 『段取り七分仕事三分』 『墨付け刻み坪一人』 他にもイロイロと…
説明すると長いので今日は職人のお弁当話をしたいと思います。(なんの繋がりもないですが…)
よく大工さんの弁当は美味しそうだよね…など言われる機会があります。実際は…イメージとは掛け離れた職人さんもいるのです。
過去に一緒に仕事をした職人の中にこんな職人がいました。日の丸弁当のみ。 それも殆ど毎日です。当時二十代半ばだった自分には、その弁当の意味する事が強烈に胸に刺さったと申しましょうか…自分はもしかしたら…いや…もしかしなくて…ボンボン弁当なのかもしれない…
その職人の生き様…そして根性を垣間見た気がしました。そしてたまに今日はご馳走弁当だ♪などと言って缶詰の焼鳥をオカズに白米を食べていました。今でもその職人の事は毎日と言っていい程思い出します。
独身時代に一度…おばあちゃんが弁当を造ってくれた事があります。母が病気で入院をしてしまい、代わりに祖母が弁当を造ってくれたのですが…後にも先にも…それ一度きりでしたが二十歳くらいだった当時の僕にはこれまた強烈でした。真夏でした…弁当箱は二つ。片方は白米が押し寿司状態に詰めてあります。
もう一方には…トマトが二つ分くらいワギリにしてあって…かなり熟れています(汗)

おばあちゃんが僕の為に造ってくれたので、家に帰ってから…おばあちゃん弁当美味しかったよ!でも明日から弁当いらない現場だから作らなくていいよ!ありがとう!(そんな現場はない)と言って逃れたことがありました。(懐かしい)

それに比べたら今自分が妻に造ってもらっている弁当は贅沢弁当なのかもしれません。
いや!贅沢弁当です(汗)

あの日の日の丸弁当の職人の10倍は仕事がはかどる魔法の弁当です。
この場をお借りして毎日のお弁当のお礼をさせていただきます!
ありがとう!これからも宜しく。

本日のあれ

今も昔も変わりません…職人の器量を知りたければ道具箱を覗けば察しがつきます。
職人の弁当を見れば時として自分がどれだけ幸せ者か気づくことができます。

ただ一つ言い忘れていましたが…白米に梅干し一個でお茶をブッカケて食べているあの職人の弁当は実に美味そうであり真似した事もある程でした。 もう一つ!いい腕してました。

投稿者 見習い侍

コメント / トラックバック 1 件

  1. 仕事第一 より:

    アカイカのイカめしを弁当にいかがですか?

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